報告書

2021年度 ものづくり競争力研究会 論点整理
「製造業のDXを阻む壁の乗り越え方に関する調査研究」

デジタル技術を活用した企業変革の必要性がますます高まっているなかで、今や「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」という言葉はすっかり定着しました。現在では、どの業界でも最重要の経営課題の1つとしてDXを挙げるようになっています。


しかし、本質的な意味でDXを実現できている企業はまだ決して多くありません。それどころか、IT化やデジタル化といった段階から「壁」にぶつかっている企業のほうが多く散見される状況です。特に製造業の場合は、成功事例が少ないうえに「こうすればDXを実現できる」という確立された手法もないため、その傾向がより顕著であるように感じられます。


そこで、2021年度のものづくり競争力研究会では、DXの重要性がかつてないほどに高まっており、各企業も様々にチャレンジしているのにも関わらず、DXに向けた取り組みが上手く進められないのはなぜなのだろうかという問題意識のもと、「製造業のDXを阻む壁の乗り越え方」をテーマに調査研究を行いました。


2021年度は、2年計画の1年目との位置づけで、まずは小川座長はじめ10名の委員の皆様や外部の有識者に本テーマに関するご意見を伺い、そのうえでDXを阻む壁やその乗り越え方に関する論点整理を行いました。以下は、現時点での論点整理をまとめた資料になります。途中段階の資料ではありますが、ぜひ目を通していただき各社それぞれのDX推進の参考にしていただければ幸いです。


なお、2022年度は、今回の論点整理を踏まえて個別企業のケーススタディを行い、報告書に取りまとめる予定です。