報告書

令和2年度 ものづくり競争力研究会 報告書
「デジタル技術を活用した製造業の新たな企業成長のあり方に関する調査研究」

現在、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症への対応が契機となって、我が国においても「デジタル時代」に向けた潮流がますます加速しています。令和2年度のものづくり競争力研究会では、こうした「デジタル時代」の急速な進展に適応していくためには、企業の一部ではなく全体を”デジタル仕様”へと変革していく必要があると考え、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」をテーマに調査研究を行いました。


    調査研究を取りまとめるにあたっては主に中堅・中小製造業を分析対象としつつ以下の4点をポイントとして、DXに向けた取り組みのエッセンスを明らかにしました。

  1. 製造業が現在のデジタル時代に対応していくための経営戦略としてDXの重要性を指摘
  2. 製造業、特に中堅・中小製造業の「DXを進めるために必要なアクション」や「DXに取り組んだことで得られる想定外の成果」を6社の実例をもとに整理
  3. 中堅・中小製造業のDXを支援する2つの取り組み(「ファクトリーサイエンティスト」の育成、すべての設備をつなぐミドルウエア(ORiN)の開発・普及)を紹介
  4. 優れたDXの取り組みを推進している製造業8社の「試行錯誤の過程やストーリー」を紹介

本報告書では「DXは中堅・中小製造業にとっても十分に実現可能な目標である」という前向きなメッセージを提示していますので、「DXは自社には関係ない」「難しすぎる」などと敬遠せずに、ぜひ目を通していただいて各社それぞれのDX推進の参考にしていただければ幸いです。