報告書
2016年度 CSR研究会 報告書
「社会課題(SDGs 等)解決に向けた取り組みと国際機関・政府・産業界の連携のあり方に関する調査研究」
企業活力研究所では、平成16年度のCSR研究会から、継続的に様々な視点から企業のCSRへの取組、進捗、グローバル市場の中での日本企業の在り方、CSRの諸課題についてテーマを取り上げております。平成27年度のテーマ「我が国企業の競争力強化に向けたCSRの国際戦略についての調査研究」においては、日本企業が新興国でのCSRを推進する上で、途上国の社会課題を事業機会へ繋げることの困難さについての報告がなされました。特に、対象とする社会課題の特定、現地NGOなどのパートナーの選定が、日本企業にとっての共通の課題であることが見出されております。(平成27年度報告書参照)
一方、2015年に新たな国際目標として採択された、持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals )は途上国だけでなく、先進国を含めたグローバルなレベルでの社会課題に対しての世界的な共通目標であり、その目標達成には、国家だけではなく、企業の積極的な取り組みが国際的に求められています。
このような世界規模の社会課題に対しての企業の取り組みについては、企業一社のみで展開していくには自ずと限界があり、より効果的に実践するためには、企業と国際機関・政府・NGO等との連携(パートナーシップ)が必要不可欠であると考えられます。
こうした問題意識のもと、平成28年度は、当研究会において社会課題(SDGs等)解決に向けた取り組みと国際機関・政府・産業界の連携のあり方を検討することと致しました。