報告書

2014年度 CSR研究会 報告書
「企業のグローバル展開とCSRに関する調査研究」

事業のグローバル展開が進むにつれて、海外拠点やサプライチェーン・バリューチェーンにおけるCSRに関する諸問題(労働、人権、環境、贈収賄など)が増加している。それら諸問題(労働、人権、環境、贈収賄など)では、遡って日本の最終ブランド企業がNGO 等から責任を厳しく追及されるケースも少なくない状況です。
このことは、CSR の取り組みが、海外拠点において十分に浸透していないことを窺わせるものであり、海外進出先においても、CSR の取り組みを推進していくうえで「CSR のマネジメント」の強化が求められるのではないでしょうか。特に、海外拠点に関連するサプライチェーン、バリューチェーンに対してのCSR の推進は重要であると考えられます。
そこで、当研究所内に研究会を設置し、CSR を巡る最近の国際動向、海外拠点におけるCSR展開の特徴等についての収集把握をするとともに、内外企業がどのように「CSR のマネジメント」を強化しているのかを調査分析することによって、今後の日本企業のグローバル展開におけるCSR のあり方に関し、提言することと致しました。