報告書
2011年度 CSR研究会 報告書
「企業における非財務情報の開示のあり方に関する調査研究」
近年、地球規模での環境課題、社会課題が深刻化しており、環境・社会要素といったESG要因を事業戦略やビジネスモデルに組み込んでいくことが、今後の企業の持続的な成長のうえで重要になっている。また、国内外においてリスク事象が頻発し、それが財務への打撃を通じて企業価値にも重大な影響を与える度合いが増している。
今後企業が持続的な企業価値を創造するために、財務情報ばかりでなく非財務情報の開示によって取り組みを「見える化」することが重要になっている。
こうした状況の中、欧米を中心に、企業の財務情報とESG情報などの非財務情報を統合した投資家向け報告の枠組みづくりについて国際的な検討も始まっている。
そこで本調査研究では、海外動向調査、企業アンケート、インタビュー調査、投資家側の意向調査等を実施するとともに、当研究所内にCSR研究会を設置し議論を行った。
その結果、調査研究での分析と研究会での検討を踏まえ、非財務情報開示のあり方に関する3つの提言を取りまとめた。